2013年10月25日金曜日

第18回 質実剛健講座

こんにちは。ARIGATOSAKABAみどりです。
今年最後の講座のお知らせです。
おかげさまで隔月開催になった本年も無事終えることができそうです。

11月の質実剛健講座のテーマは「地震」です。 
開成中学・高校を卒業し、現在は開成で地学を教えている有山先生が「我々が住む関東地方、日本、地球」がどんなところなのか、という視点でお話してくださいます。


有山先生が地質学を学ばれたのは、地震の予知に興味を持ったからだそう。
活断層などについても深い知識をお持ちです。

関東に住む私たちにとって、東北の地震のメカニズムとその後の余震、今後起こりうる巨大地震は大きな関心事です。

今年最後の防災の心づもりのためにも受講にいらしてください。
お待ちしております。

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2013年8月20日火曜日

第17 回 質実剛健講座

こんにちは。ARIGATOSAKABAみどりです。
夏の間は講座をお休みしていましたが、隔月でコンスタントに続けております。

9月の質実剛健講座は栄養学です。 タイトルを「何をどれだけ食べたら健康になるの?」と題し、健康を維持するための食生活について考えていきます。

今年は猛暑が続きましたから、皆様もご自身の体力や健康管理をみつめる時が多かったのではないでしょうか。
私は、お祭りに参加した後「疲れが3日取れない」という状態に初めて陥り、心底怯えました。慌ててニラやにんにく、うなぎ等を食べて回復しましたが、果たしてその付け焼き刃の栄養補給は正しかったのでしょうか??

現在は、テレビの人気番組などで良いと言われた商品が、翌日のスーパーで売り切れてしまうという現象も起こるくらい、人々は健康に興味を持つ時代です。そして、それと同時に、よく検証されていない情報に振り回されている面があることも否めません。

本講座にて、もういちど原点に立ち返り、食生活と栄養について考えてみませんか。

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2013年7月1日月曜日

第16回 質実剛健講座レポート

2013年6月21日。台風の金曜日。
地質学者の吉田鎮雄先生による講座が行われました。
タイトルは「原発ゴミの地層処分と日本の地質」です。

吉田先生は、東大、名大、静大とで教鞭をとりながら地質学の研究をされてきた方です。
311後も、東電設計と電力中央研究所で原発の処分問題について意見を求められました。

前回の柳沢先生もずっと教師をされていたいわば「講座のプロ」でしたが、
今回の吉田先生も永らく大学の講座をされていたということで、講座内容はたいへん分かりやすく、ジョークもあり、ふいに飛ぶ質問にもしっかり答えられるなど、なめらかに時が流れて行きました。

原発の地層処理という、よくわからないこそ不安がかきたてられてしまい、でもはっきりと答えをだれも教えてくれない、教えてくれないから余計に不安が増す問題について、東電の技術分野の専門家のトップとしてご活躍されていた方に直接うかがうことができる貴重な機会となりました。

さて、今回の講座メモです。
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目次
・地層処分とは
・日本列島の地質
・日本の岩石と地層処分への適応性
・火山活動
・地殻変動
・日本列島周辺の3千万年前以降の地体構造
・結論

・地層処分とは
 ・原発ゴミとは=放射能レベルの高い廃液をガラスと混合し、
         分厚いステンレス製のキャニスターに入れて固めたもの
 ・地層処分とは=地下300m以深に埋めること
 現時点で、原発ゴミの量は、年間約1300本ずつ発生している
 IAEAの規定で国内処分が決められている。

 ・「地層処分」とは、「geological disposal」を和訳したものであるが、
  本来ならば「地質学的処分」と訳されるべきであり、
  それは「地質学的安定性を利用した処分」という意味を含む。
   ↓
  地質学的安定性をもつ地層とは、10万年〜数億年にわたり変化しない地層。
  これは鉱山・トンネル・ボーリングで確認済み
   ↓
  日本でも原発ゴミを安全に地層処分できる。

・日本列島の地質
  日本がいまの配置になったのは、1400万年前くらい。
  基盤岩は、堆積岩、火成岩、変成岩から成る。
・日本の岩石と地層処分への適応性
  基盤岩のなかで、透水性が低いものが地層処分に適した性質を持つ。
・火山活動
  地層処分は、火山中心から20km程度離す必要がある
・地殻変動
  プレートシステムが変化しなければ、
  少なくとも将来10万年程度の期間の地表近くの断層活動は、
  日本列島の地表近くの活断層に沿って起こると推測されている。
   ↓
  地震が深いところで起こっても、
  地層処分場が置かれる深さには達しない。

  日本列島の隆起の速度は一般的に50m/10万年よりも小さい。
  ↓
  将来10万年程度の期間に地層処分場に致命的な損傷をもたらすような量に達することはない。(断層、褶曲、隆起などのゆがみ、変位が)

・日本列島周辺の3千万年前以降の地体構造
  日本がいまの地体構造になったのは、1400万年前くらい。
  ↓
  将来10万年〜数10万年程度はほとんど変化しないと予測できる。

・結論
  地質学的に言えば、日本列島は「活発は変動帯」であり、多くの火山・活断層・地震がある。
  しかし「活動的」か「非活動的」かは考慮するタイムスパンによって異なる。
  将来1億年のタイムスパン---日本列島は大山脈に成長しているか、学に大洋深く沈んでいる可能性がある。
  将来10万年のタイムスパン--日本列島の輪郭・地形・地質構造はほとんど変化していないだろう

↓↓↓
地質学・地球科学の理論とデータは、原発ゴミを安全に地層処分できる場所が日本各所に存在していることを明示。
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だいぶはしょりましたので意味が通らないところなどありましたら、
ご連絡くださると幸いです。

原発はできるだけ早く廃止すべき、でも突然止めるにはいろいろな問題があり難しい、
と語られた吉田先生。
新エネルギーや代替エネルギーが安定して供給されるようになるため、今私たちはなるべく石炭石油を次の世代のために温存することをしなければならないと結びました。

いや、正確には結んだ後に、日本各地の美しい地層のスライドがありました。
それはそれでまたべつの講座を開かれてもいいのでは、と興味をひかれました。

ありがとうございました。



2013年5月20日月曜日

第16回 質実剛健講座

こんにちは。ARIGATOSAKABAみどりです。
隔月で開催しております質実剛健講座も16回目真夏はお休みとなりますので次回開催は9月になります。
またご連絡いたしますのでよろしくお願いいたします。

さて、6月の講座は地質学の学者で、東電設計・電力中央研究所にお勤めだった吉田さんをお招きします。
吉田さんは、2011年震災後にご退職されておりますので、先の大震災当時のお話もうかがえるかもしれません。

原発」と「安全」が並べて語られることについて、まだ答えは出ていない現在だからこそうかがえる意見をうかがい、この機会にもう一度角度を変えて日本の原発の問題について考えてみませんか。

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2013年4月26日金曜日

第15回 質実剛健講座レポート

4月25日、香取鮨にて第15回質実剛健講座が行われました。
講師は、開成中学高校校長であり、東大名誉教授の柳沢幸雄先生です。

今回は、先生の専門分野であるシックハウスについて教えていただきました。

柳沢先生は、高校生の時から寄席に通うなど、高い意識を持って話芸を身につけてきたそうです。
ハーバード時代には、生徒からの投票で決まるティーチャー賞に二回も選ばれた柳沢先生のプレゼン能力は大変高く、私のような聞き手としても未熟な者でも、するすると内容が頭に入ってきました。

「シックハウス症候群はいまだに作られている」の話は、私たちの生活の中にある問題でですが、メディアなどで大々的に取り上げられることもあまりないことなので、
参加されたみなさまからもいつも以上に活発に質問があがっていました。

授業メモを残しておきます。
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○「シックハウス」とは昔は無かったことば。
 日本の四大公害は特定の地域に限られていたが、5つめの公害病とも言えるシックハウス症候群は、家や建物の中に発生源があるため、その苦しみは本人にしか分からないことが多い。

○化学物質過敏症
 例)ホルムアルデヒド
  ホルマリン漬けはホルムアルデヒドを薄めて使う。
  細胞を固定する成分。

 →ホルムアルデヒドが原因のシックハウス症候群の症状
 1)引っ越してきて、徐々に家族の体調が悪くなった
 2)はじめはめまい、頭痛などの症状がでたが、症状は進行悪化し、1日10回鼻血が出   るに至った。
 3)病院に行ったが「鼻のいじりずぎだろう」と診断され、シックハウス〜と気づかれ   ず、原因が断たれること無く症状が悪化進行。
 4)家族で一日でかけた日に、家に帰ると飼っていたハムスター12匹が全滅していたことで、家に問題があるということに気づく。
 5)引っ越しをしたが、一度発祥すると一生病気とつき合っていかなければならない。

 シックハウス症候群の病院での診断は難しいらしいです。
 ハムスターは、留守番で家を閉めきりにしたために蔓延した揮発性有機物質によって
 死んでしまったようです。

○人間が生命活動を維持するための入力と出力
食料:〜2kg
水 :〜2kg
空気:〜15kg
多くの人は一日のうち90%くらいの時間室内にいるので、
室内の空気環境が大切ということになる。

○住宅のシックハウス症候群の原因物質
 ・ホルムアルデヒド 接着剤
 ・クロルヒリホス  シロアリ駆除剤 農薬
 ・フタル酸ジーnープチル 塩ビを柔らかくする素材
 ・パラジクロロベンゼン 虫除け薬
 ・アセトアルデヒド 

 例)ホルムアルデヒド
  ベニア合板の家具等から未来永劫発生する。湿度の高い夏に増える。(水をかけると出てくる)

最近の住宅は、気密性が高いので汚染物質が室内にこもりやすい。

○行政による規制
ホルムアルデヒド、トルエン、キンレン、エチルベンゼン、スチレン

だけど、

○未規制の揮発性有機化合物によるシックオフィス症候群等が報告される。
 例)参議院宿舎改装時の訴え

 例)東大柏キャンパス内保育園
  柳沢先生が、チェックして建ててもTVOCが基準値をオーバー
  ↓
  建て方に問題がある
  ・気密性が高いので24時間換気で対応
  ↓
  開園前には基準値以下になりクリア。
  現在は普通の換気で大丈夫。

→第二期シックハウスの無限ループを断つことが大切。
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※資料がないために、ところどころ正しくないところがあるかもしれません。
 ご了承ください。

2013年3月12日火曜日

第15回 質実剛健講座

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 15回 質実剛健講座は満員締切となりました。
いつもありがとうございます。
次回講座は6月を予定しております。
またのお知らせをお待ち下さい。
よろしくお願いいたします。
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こんにちは。ARIGATOSAKABAみどりです。
本年から、質実剛健講座は隔月で開催することになりました。
2013年初回となった2月の小唄の講座は、定員よりも多い人数にご参加くださいました。
誠にありがとうございます。

さて、4月の講座は開成中学・高校の校長先生にご登壇いただきます。  

先生は、大気汚染の研究家。わたしたちが暮らす環境の中は、空気がさまざまな物質によって汚染されています。でもその実態は?そもそもの原因は?いちばん身近なことなのに、実はよくわかっていませんね。
今回、教育者としてベテランである柳沢先生にわかりやすく教えていただきましょう。
  タイトルは「シックハウスは未だに作られている」です。

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2013年1月8日火曜日

第14回 質実剛健講座


新年あけましておめでとうございます。
昨年中は質実剛健講座をお引き立ていただきありがとうございました。
本年も引続きよろしくお願い申し上げます。


本年第1回目の「質実剛健講座」は 新春講座と言うことで趣を変え日本の伝統芸能である小唄を楽しんでいただきます。
講師は定年退職後に趣味で小唄をはじめられた佐藤治美さんです。師範で小唄を教えておられる奥様を師匠に精進を重ねられた結果昨年めでたく名取になられました。小唄の生まれた背景、歴史、三味線などについてお話をしていただいた後、実演で小唄を披露していただきます。今回は特別に松峰派家元の松峰照様にもご登場いただきます。


江戸時代後期に生まれ現代に続く日本の伝統芸能をお楽しみいただき、新春を寿いでいただければと存じます。ご友人などお誘い合わせの上ご参加下さい。
 
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